1.メンズエステで違法となる可能性のケース
メンズエステは、リラクゼーションや美容のためのサービスを提供する場所ですが、一部の店舗では法律に違反する可能性のあるサービスが提供されていることがあります。これらのサービスは、顧客を困惑させるだけでなく、店舗に重大な法的リスクをもたらす可能性があります。
以下に法律に違反する可能性のあるサービスを列挙しました。
1-1.性的サービスの提供
性的サービスの提供は、お金をもらうことで性的な行為を提供することを指します。性的な接触を伴うマッサージ、性的な行為を含む同伴サービス、ストリップなど、さまざまな形で行われます。メンズエステやマッサージ店においては、以下のような行為が性的サービスに該当する可能性があります
・性器への直接的なマッサージや触れる行為
・性的な行為を含むマッサージの提供
・顧客が性的な行為を求めた場合にそれに応じる行為
1-2.未成年者へのサービス
未成年者へのサービスは、18歳未満（一部の地域では20歳未満）の人々に対して提供されるサービスを指します。
未成年者へのサービスは法律上可能ですが、成人に対するサービスとは異なる法律や規制に従う必要があります。親の同意書が必要な場合がほとんどです。
メンズエステ店においては、未成年者に対するサービスを提供する場合、同意書を提示してもらう必要がある場合もあります。ですが店側の裁量で未成年者の受け入れを制限することも可能です。
1-3.強制的な追加料金
強制的な追加料金とは、サービスの提供過程で顧客に対して予告なく追加の料金を請求する行為を指します。サービスの料金は明確にし、追加料金が発生する場合は事前に顧客に通知することが重要です。
・初めに提示した料金よりも高い料金を最終的に請求する行為
・初めに提示した料金には含まれていない追加のサービスを提供し、その後でそのサービスの料金を請求する行為
このような行為は、消費者保護法に違反する可能性があります。
1-４.衛生管理
皮膚病や性病などで、顧客が店を利用したことを周知した場合、監査が入り営業停止になる可能性もあるようです。
エステティックの衛生基準によれば、衛生管理責任者は常に従業者の健康状態について毎日確認し、従業者が感染性の皮膚疾患にかかったときは、当該従業者の施術をただちに禁止し、当該疾患が治癒するまで施術を行わせないとされています。この規則を遵守しない場合、衛生管理の違反となります。
1-5.非表示の料金
非表示の料金とは、サービスの料金を顧客に対して明確に表示せず、サービスの提供後に突然請求する行為を指します。これは、顧客がサービスを受ける際に支払うべき全額を理解できない状況を作り出します。
・初めに提示した料金以外にも、サービスの提供後に追加の料金（例えば、税金(消費税など)やチップ、特定のサービス料）を請求するといった行為
このような行為は、消費者保護法に違反する可能性があります。チップの催促は避けたほうがよいでしょう。
1-6.偽の広告
偽の広告とは、商品やサービスの性質、品質、価格、使用方法、製造方法、製造者等について、事実と異なる情報を提供し、消費者を誤解に導く広告のことを指します。例えば、メンズエステやマッサージ店で、以下のような行為が「偽の広告」に該当する可能性があります。
・提供していないサービスを提供していると広告する
・価格よりも低い価格を広告する
・実際の効果とは異なる効果を広告する
・実際の写真とは異なる人物を広告する
ホームページの写真と実際の人物の見た目が大きく異なる場合、それは「偽の広告」に該当する可能性があります。これは、消費者がサービスを選択する際に重要な情報を提供するための広告が、実際のサービスと一致しない状況を作り出します。例えば、メンズエステ店で、スタッフの写真を掲載している場合、その写真は実際のスタッフの見た目を正確に反映しているべきです。写真が大幅に修正されていたり、別の人物の写真が使用されていたりすると、これは偽の広告となります。あからさまな年齢の詐称、および体型の偽証は避けたほうが良いでしょう。
2.メンズエステの運営: 違法行為を避けるためのガイドライン
メンズエステの運営は、実際には多くの法律や規制を遵守しなければならないビジネスです。違法行為を避け、成功するためには、以下の要点を理解し、適切に対応することが重要です。
2-1. 違法なサービスの提供を避ける
法律に違反するサービス、特に性的なサービスを提供しないことが重要です。性的な行為を含むマッサージやサービスの提供は、多くの地域で法律で禁止されています。また、性的な行為を求める顧客に対してそれに応じる行為も違法となる可能性があるので断りましょう。
2-２. 働くスタッフの年齢と労働条件を遵守する
メンズエステ店において未成年者を雇用することは違法ではありません。18歳以上の高校生以外であれば未成年でも働くことができます。つまり、人妻店などお店がコンセプトを決めて自主的に募集制限していない限り、未成年でも働くことが可能です。しかし、22時以降は働けません。労働基準法では18歳未満の労働者を「年少者」と区分し、特別の保護規定を設けており、会社で年少者を雇用する際は、原則として深夜に働かせてはならないとされています。
労働基準法を遵守し、適切な労働条件を提供することが必要です。これには、適切な賃金、労働時間、休憩時間、休日などが含まれます。ただし雇用条件によってはこの限りではありませんので契約条項を確認しましょう。
2-３. 強制的な追加料金や非表示の料金を避ける
サービスの料金は明確にする。
追加料金が発生する場合は事前に顧客に通知する。
2-4. 店舗の清潔さと衛生状態を維持する
顧客が安心してサービスを受けられるよう、店舗の清潔さと衛生状態を維持することが重要です。これには、定期的な清掃、消毒、衛生管理などが含まれます。
2-5. 誤解を招く広告を避ける
誤解を招く広告や誇大広告を使用することは、広告法や消費者保護法に違反する可能性があります。
広告は事実に基づいて明確で誤解を招かないように作成しましょう。
2-6. 顧客のプライバシーを尊重する
メンズエステ店では事前に連絡先と名前を提出する場合が多いです。店側は客の抑制のためにやっている場合がほとんどです。電話番号等は個人情報の類になるので取り扱いには気をつけて管理しましょう。
顧客のプライバシーを尊重し、個人情報を適切に管理することが重要です。これには、顧客の個人情報を適切に収集、使用、保管し、無許可での共有や漏洩を防ぐ。
2-7. 正確に税金を計算し、適時に納税する
ビジネスとしての義務として、正確に税金を計算し、適時に納税する。
2-８. 必要なライセンスと許可を取得する
メンズエステの運営には、特定のライセンスや許可が必要な場合があります。これらを取得し、更新を怠らように努めましょう。
これらのガイドラインを遵守することで、メンズエステの運営は法律を遵守し、顧客からの信頼を得ることができます。
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